ズバッと帰宅

表現の面白さ。
面白いってか可笑しいっていうのはどういう事?
事ってか時?


お笑いって面白いですよね!?
コントとか漫才とか落語とか芝居とか音楽とか絵画とか、色んな表現の中にお笑い要素って絡んでくる。







本質がどこにあるかっていったら
「人間」が持ってる「滑稽」なもの、そう感じるもの、そこにあるんじゃないかと思います。
「滑稽」っていっても、軽いものから重いものから、色んなもの(度合い)があると思うんですけど
例えば、それをそのまま表現しようとしたら、軽いものになってしまう。
(軽いのと重いののどちらが上とか下とかそういう事ではありませんよ)
なんというか、「芸術」として表現しようとする時は、それを結晶化(←こういう表現で良いのかわかりませんが)して表現しようとすると思います。
(あくまで、そのままと結晶化のどちらが上とか下とか良いとか悪いとかそういう話ではありません)
ベートーベンの音楽は最終的にどういう方向に向っていったか?
シベリウスとか、色んな偉大と言われる作曲家の作品を聴いていくと
何か訳のわからない感じ(言い過ぎかもしれないけど)になっていってますよね。
狂気じみてるというか。
滑稽さって人間の狂気から出てくるものだと思うんです。
リリーちゃんがくだらない役に対してマジで役作りしていたとか
絶対無理に決まってるのに(一般常識上、又は法律上)歌手になるために自分自身の誘拐事件で身代金を受け取って、本気で歌手になろうとするスミレちゃん。
あっ、突然ロマンチックにヨロシクの話になってます(笑)
本気でリリーちゃんの仇を討とうとする執事。
店を安定させるために法外な料金を取るスナック。
真央が本気で「バーボン」って言った。
とかとか、皆本気で、ある意味、狂気の沙汰で何かしでかしちゃう。
本当に本気なんだと思います。
だけどそれって可笑しいですよね?
本人はくそ真面目にやってる事なんですけど
言っちゃえば、本気でルールが大事とかくそ真面目に言って、火事が起きてるのに人の命よりルールを守ってないからどうこうということにばかり気がいってしまう来夏とか。
(突然寝る子は℃-uteの話になった!)
とかとかとか。
作家としても、そこで言いたいことはあまり変わらないんじゃないかなぁ。
もちろんそれぞれの場面で、話が(内容が)違うから、表面的に見てしまうと全部違うもので、これは好きだけどこれは好きじゃないって話にしかならないと思います。
それも悪くないとは思いますが
そういう話になっちゃうと、せっかく演じている役者不在の議論になっちゃうから
芝居を観る、又はする意味が無いと思います。
だったら本を読んで、自分の中で適当に考えてれば良い話で。


だから、「言葉」とか「旋律」に囚われてしまうと、そこに表現された滑稽さとかを見逃してしまって、面白さ半減してしまうような気がします。


今回の「ロマンチックにヨロシク」、まあひいき目で考えてしまっているかもですが
なっきぃの芝居(←演技という意味的なもの)がとっても良かったから、すごく良い公演だったなぁって思う。
歌もとっても良かったし、表情もすっごく素敵だった。
最初っから最後まで芝居してた。
だから良かった。
ゃ、芝居ってそういうものだと思う。
誰のこの時のあの台詞の言い回しが良かった、だからその公演が良かった。
とか、そう思えたら観に行った価値があるんだと思います。
正直、そんな風に一瞬たりともそう思えない芝居とかライブとかそういうのが巷にあふれています。
そんな中、「ロマンチックにヨロシク」に出会えた事は、僕にとってすごく大きな宝となりました。


なっきぃありがとう☆